コロナウイルスに「こけてもただじゃ起きないぞ」

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ホームセンター「コーナン」の進撃が止まらない。

厳しい環境に置かれているホームセンター業界、その中にあって異彩の光を放ってる企業があります。

コーナン商事です。その事実を、直近一年の売上の推移をIRで発表されている月次で見てみましょう。

●ホームセンター代表企業6社の年間月次売上推移(右端客数は2月)

上記の月次速報数値を比較すると厳しい環境の中でのコーナンの健闘、成長が浮かび上がります。

昨年10月の消費増税前の特需には、大きな伸びがありません。しかし、消費増税後の売上を見てください。最も早く回復し増税後12月の▲1.8%を除いて毎月同規模昨対をクリアしています。なんと2月は同規模二桁伸びを示しています。(客数も+12.8%up)

ここには書いていませんが、客数も大きく伸びてます。地域の消費者にコーナンの店がある事で貢献し一番に選ばれるお店(ディスティネーションストア)になっている事が十分伝わってきます。

もう少し長期でコーナンの年度決算(2015年~19年)数字から見てみたいと思います。

HC市場の厳しい競争の中でコーナンの売上は順調に右肩上がりの伸びを示しています。特に各企業が苦しんでいる近年においても2017年からの売上伸びが大きく伸びているのが見て取れます。その要因は何があるのでしょう?

まずは、卓越したトップのリーダーシップ(ビジョナリーと判断力)にあると考えます。

例えば、売上面で考えると新規事業「コーナンプロ」2001年にスタートしていますが、今は500億を超え事業の柱に育ち、その伸び率は20%を優に超えています。さかのぼると2001年はHC企業がこぞってプロ市場に向けて事業をスタートした年でありました。

しかし、20年後を見てみるとプロ事業を継続している企業は少なくほとんどの企業が、途中で縮小したり消滅させたりしています。そこには職人市場を直視し何が必要か?何が求められているか?何をすれば喜ばれるか?と真摯に問い続けた結果にあると改めて感じます。

更にITとの融合(私流に言うと“収斂の進化”)が進んでいます。職人さんの日々必要な部材をネットで事前に注文を受け店舗で受取る。この仕組みにより品切れで間に合わない、店舗で探す必要と時間が大幅に節約できる仕組みを作り上げています。(世界最大の米国HCホームデポは出店を8年間控え、この仕組みを作り上げた)コーナンはプロ市場のNO1店舗となり職人市場のディスティネーションストアに近づいている。

もう一つの数字に注目してみよう。「粗利益率の改善」です。

一番は、「商品開発の進化」が挙げられる。

コーナンは2013年にPB商品の開発をスタートしています。最初は、40%を超える構成比になるのだが、何でもかんでもPBにスイッチしてしまいアイテムの重複が起こり品揃え全体に影響し、売上迄も不振。結果、在庫の山を作るという問題が発生しています。

しかし、コーナンは、その危機も乗り越え新たな組織、新たな職位マーチャンダイザー(専門職)を置き開発に専念させている。(バイヤー、ディストリビューターも新職位)

HCは、商品のカテゴリーが多岐にわたり素材も木、鉄、プラスチック、布、綿・・・(売場を歩くとその素材、部材、用途などの多さに目が回る)

そのような中から他の競争企業には見られない開発商品の売場を見て頂きたい。

 ●コーナンのラグ売場(2019年11月)

(ラグは、売りがとしては、モノが大きく商品と売場が連動してなく乱雑で買いにくい売場になっている場合が多い)

売場は決して広くはないが、開発された商品が丁寧に棚割され商品の見本が触って分かるように陳列されている。

このことは、ラグ売場だけでなくその他の商品群にも同じことが言える。

(筆者は、仕事柄沢山の店舗を見るホームファッションカテゴリーの商品では、商品力、提案力共に群を抜いている)

開発商品の売れ行きも順調のようで在庫効率も改善されている。商品回転の折れ棒の変化はそれを物語っている。(2.55回転⇒3.1回転)

経費のコントロールも見逃せない。

近年は、毎年1%以上の経費率を削している。よって営業利益率も大幅な改善が進んでいる。

ホームファッションの世界では、何かと他(他社、他人等)の物を真似ることが多く見受けられます。商品も売場も。

私達は、新型コロナウイルスの蔓延でかつて経験したことのない環境に置かれています。この状況が収束する時、新たなライフスタイルが生まれ、新たな商品、新たな買物体験が待っていると思います。先の見えない状況が続いていますが、こんな時こそチャンス到来! 過去の成功体験だけにとらわれない新たな市場作りが求められています。

パワーズポートはそんな企業と人と仕事を進めていきたいと考えています。

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